2009年8月22日土曜日

土曜日, 8月 22, 2009
カナダ人モデルの Liskula Cohenさんが、Google Blogger に公開されてた "Skanks in NYC" ブログで侮辱されたとして訴訟を起こし、結果、Google側が敗訴。該当匿名ブロガーの個人情報を開示するよう裁判所命令が下っています。

この件に関しては、ちょっと思うところがあるのでひと言だけ。
この判決に対して、あるひとつの期待があります。
というのも、Google Blogger は他のブログサービスプロバイダーに比べて、どこか甘いというか緩い。Google AdSense を管理している Google だから少し厳しく見すぎているのかもしれませんが、それにしてもやっぱり緩い。

私が抱いている Google Blogger の使われ方というのは、「Google AdSense で稼ぐためなら著作権など知ったこっちゃない Photo Blog の温床」というイメージ。どこかで拾ってきたセレブやモデル、女優、アイドルの写真をバンバン貼り付け、数行のプロフィールを Wikipedia からコピペしただけの Photoblog が如何に多いことか。

その類のインスタント Photoblog のアドセンスのクリック単価は4セントから下手をすると1セント。それでも途轍もないトラフィックが稼げるので、そこそこのアドセンス収入になることでしょう。1ブログで1日10ドルでも10ブログ持っていれば1日100ドルですからね?
コンテンツは写真だけだから、いわゆる量産向き。同じ素材で10ブログ、20,30ブログのレプリカを作るなど大した作業じゃない。

テキストベースのコンテンツが無いから、はなから検索エンジンなど当てにしておらず、ブログディレクトリやブログランキング、自ブログからのリンクでトラフィックを流している。
もちろんまともなブログのほうが多いでしょうが、Google Blogger ってこういったブログにどこか寛容なんですよね。

一度、Google Blogger の「Blogger コンテンツ ポリシー」をご覧ください。

Blogger は、コミュニケーション、自己表現、自由な言論の場を提供する無料のサービスです。 Google では、Blogger を提供することで、情報の有用性が高まり、健全な議論が活発化し、人々の新しいつながりが可能になると考えています。

Google では、ユーザーが共有するコンテンツの所有権およびそのコンテンツに対する責任を尊重しており、 このようなコンテンツの検閲は表現の自由に基づく当社のサービスに反するという信念を持っております。


個々のブログのコンテンツへの検閲はしません。
アダルトも(制約つきですが)オッケーです。


これ自体は Google のポリシーですからどうのこうのいう筋合いのものではありません。
ただ、今回の判決を受けて、もう少し締めて掛かって頂いてもいいのかな。

本来は Google に求めることではなく、ブロガーひとりひとりの自覚の無さというかリテラシーのほうを問題視すべきなんでしょう。
この判決で今後 Google が何らかの対策を打つのか、ブロガーが自粛するのか、動向が気になりますし何か変化が起きることを期待しています。

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